■はじめに


●Return Driveとは

Return Driveは、イメージ形式でハードディスクのバックアップを行うアプリケーションの一種ですが、一般 のバックアップ・ソフトとはかなり趣が違います。  一般のバックアップ・ソフトでは、ユーザーが指定したファイル/フォルダ群を指定したメディアへバックアップしますが、Return Driveではある時点から追加・変更されたファイルのみが自動的にバックアップ対象となりますので、ユーザーがバックアップ対象ファイルを明示的に指定することはありません。バックアップ先もハードディスク上のReturn Drive専用領域に固定されていますので、これもユーザーがバックアップ先を指定する必要はありません。

目的の面でも両者のニュアンスは違います。一般的なバックアップ・ソフトは、万一の事態に備えてファイルを二重化しておくことが主たる目的ですが、Return Driveの場合は、特定の日時の(Windows)環境へ戻すことが主な目的となります。たとえば、システムのクラッシュやコンピュータ・ウィルスによる攻撃、停電などのアクシデントにより消去されてしまった過去の環境やデータを、アクシデント前の状態に復元することができます。

上記のように重症でなくとも、新しいドライバやフリーソフトなどをインストールした後にWindowsの調子が悪くなることは珍しくありません。一般 的には、不具合の原因となるソフトをアンインストールすれば正常化しますが、ソフトによってはアンインストールしても正常化しないケースがあります。こういうケースでも、Return Driveを使えば確実に元の環境へ戻すことができます。  このように、ある時点におけるWindowsの状態をバックアップしておき、異常事態に陥った際は、バックアップした時点の環境に戻せるユーティリティがReturn Driveです。ちょうど、Windows XP/2000/Meに搭載されている「復元ポイント」の機能をパワーアップしたようなものとお考えください。

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