■Return Driveの使い方■ Return Driveは、「Return Driveマネージャ」というコントロール・プログラムを通 して操作します。この章では、Return Driveマネージャの使い方について説明します。 ●復元ポイントを利用する 差分ポイントを作成・追加する | 新しいスタティックポイントを作成する | 過去の復元ポイントへ戻す | スタティックポイントのロックと解除 | スタティックポイントを削除する | 不正な復元ポイントを削除する | 復元ポイントの名称を変更する | 復元ポイントの属性を参照する 復元ポイントとは、ハードディスクの状態を保持した“ある時点”のことを意味しており、[スタティック]と[差分]の2つのタイプがあります。 スタティックポイントは、作成時点におけるドライブ全体のイメージファイルであり、1つのドライブに1個だけ作成できます。 差分ポイントは、スタティックポイントから変更された内容だけを保持しており、作成数に制限はありません。Return Drive用パーティションの空き容量が許す限り作成可能です。 不正な復元ポイントとは、差分ポイントの特殊なタイプで、パーティションサイズを変更したり、論理ドライブの増減などにより発生します。Return Driveは、システム起動時に最新の差分ポイントデータの完全性をチェックし、整合性のとれていない部分が見つかると、「不正」とみなします。
スタティックポイントから変更されたファイルについてのみイメージ化を行います。 |
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1. |
Return
Driveマネージャのメニューバーから、[復元ポイント]−[作成]の順に選択するか、ツールバーの[復元ポイント作成ボタン]
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「新しい復元ポイント」ウィザードが起動しますので、適切な復元ポイントの名前を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。タイプは「差分」のチェックボックスをオンにしてください。
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3.
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ハードディスクをロックして復元ポイント作成の準備を行います。この画面 で[次へ]ボタンをクリックすると、スタティックポイントから追加・修正されたファイルがイメージ化されます。もし、他のプログラムがハードディスクを使っていた場合は、復元ポイントの作成は中止され[次へ]ボタンをクリックしてください。
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4.
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新しい復元ポイントが作成されました。[閉じる]をクリックすると、Return Driveマネージャに今追加した差分ポイントが登録されます。
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復元ポイントの大元となるスタティックポイントを更新/新規作成します。新しくスタティックポイントを作成すると、現在のスタティックポイント、およびすべての差分ポイントが削除されます。
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1. |
Return Driveマネージャのメニューバーから、[復元ポイント]−[作成]を選択するか、ツールバーの[復元ポイント作成]ボタン
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2.
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差分ポイントの場合と同じウィザードが起動しますので、適切な復元ポイント名を入力し、タイプは[スタティック]のチェックボックスをオンにします。[次へ]ボタンをクリックしてください。
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3.
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既存のスタティックポイントと差分ポイントが削除される旨のメッセージが表示されます。内容を確認したうえで、[次へ]ボタンをクリックしてください
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4.
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スタティックポイントとして保存するパーティションのチェックボックスをオンにして、[次へ]ボタンをクリックしてください。ここではCドライブのみを選択します。
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確認画面が表示されますので、[次へ]ボタンをクリックしてください。再起動した後、新しいスタティックポイントが作成されます。
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ハードディスクを過去の状態へ戻す方法について説明します。パソコンの調子が悪くなった場合は、この方法で過去の環境へ戻してください。 差分ポイントを復元する
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1. |
Return Driveマネージャの復元ポイント一覧から、
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復元したい差分ポイントを選択し、ツールバーの[復元]ボタン
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2.
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Cドライブのみを復元するか、すべてのドライブを復元するか、の選択肢が表示されます。環境に応じて適切なチェックボックスをオンにし、[次へ]ボタンをクリックしてください。
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3.
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日付と時間を交えた復元内容が表示されますので、内容を確認して間違いなければ[次へ]ボタンをクリックしてください。
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4.
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コンピュータを再起動し、ハードディスクの内容が選択したポイントの状態へ復元されます。
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スタティックポイントを復元する スタティックポイントの復元手順について説明します。 |
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1. |
差分ポイントと同様に、Return Driveマネージャを起動した後、目的のスタティックポイントを選択し、メニューバーから[復元ポイント]−[復元]の順に選択します。
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2.
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保存した状況に応じてパーティションの選択肢が表示されます。復元が必要なパーティションを選択し、[次へ]ボタンをクリックしてください。
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3.
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復元内容が表示されますので、選択した復元ポイントで間違いないか確認して、[次へ]ボタンををクリックしてください。
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4.
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コンピュータを再起動し、復元処理が実行されます。復元が終了するともう一度コンピュータを再起動し、旧環境のWindowsが起動して復元完了となります。
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スタティックポイントに関しては、削除の禁止・許可をコントロールする「ロック」と「解除」がサポートされています。ここでは、その方法について解説します。 スタティックポイントのロックを解除する 通常のスタティックポイントは、ロックされた状態で生成されますので、ロックを解除しないと削除できません。
ロックを解除するには、メニューバーから[復元ポイント]−[解除]を選択します。スタティックポイントを右クリックして、ショートカット・メニューから[解除]を選択しても同じ動作となります。この操作を実行した後は、次項の手順でスタティックポイントが削除できるようになります。
スタティックポイントをロックする 解除したスタティックポイントをロックするには、メニューバーから[復元ポイント]−[ロック]の順に選択してください。
スタティックポイントの削除方法について解説します。復元ポイントの削除は、スタティックポイントに限り、行えます。 |
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1. |
前項の「スタティックポイントのロックを解除する」の手順に従って、ロックを解除してください。
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2.
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目的のスタティックポイントを選択後、メニューバーから[復元ポイント]−[削除]の順に選択するか、ツールバーの[復元ポイント削除]
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3.
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スタティックポイントを削除することにより、すべての復元ポイントが削除される旨のメッセージが表示されます。よろしければ[はい]ボタンをクリックしてください。
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4.
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既存の復元ポイントのリストが表示され、もう一度確認を求めてきますので、よろしければ[次へ]ボタンをクリックしてください。
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5. |
最終確認を求めてきますので、よろしければ[次へ]をクリックしてください。削除を中止する場合は、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。Return Driveマネージャのメイン画面へ戻ります。
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6.
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Windows終了後再起動がかかり、すべての復元ポイントが削除されます。処理が終了すると、再び再起動がかかりWindowsが起動します。
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復元ポイント作成後にドライブやパーティション・サイズの増減など、システムに変化が起きた場合、従来の復元ポイントは「不正な復元ポイント」としてReturn Driveマネージャに表示されます。この復元ポイントを使うことは非常に危険が伴いますので、間違って復元しないように削除しておくことをお薦めします。以下、削除の手順について説明します。
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不正な復元ポイントを選択後、メニューバーから[復元ポイント]−[削除]の順に選択するか、ツールバーの[復元ポイント削除]
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2.
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不正な復元ポイントをリストアップする旨のメッセージが表示されます。よろしければ[はい]ボタンをクリックしてください。
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3.
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不正な復元ポイントのリストが表示されますので、削除してもよろしければ[次へ]ボタンをクリックしてください。
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4.
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削除の最終確認画面が表示されます。よろしければ[次へ]ボタンをクリックしてください。
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5. |
いったんWindowsが終了し、コンピュータの再起動後、不正な復元ポイントが削除されます。処理終了後は、自動的にWindowsが起動します。Return Driveマネージャを起動して、不正な復元ポイントが削除されていることを確認してください。
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目的の復元ポイントを選択後、メニューバーから[復元ポイント]−[名前の変更]の順に選択してください。
目的の復元ポイントを選択後、メニューバーから[復元ポイント]−[属性]を選択してください。復元ポイントの種類や作成日時、サイズなどの詳細情報が表示されます。
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